【サッカー撮り】横浜FM vs ガンバ大阪 @日産スタジアム │ J1リーグ戦 │ 8.12.2023

撮影記

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こんにちは、趣味フォトグラファー見習いの しゅーと です。

白熱したJリーグ サッカーの試合を撮影したい、プロサッカー選手の躍動感のあるプレイの瞬間を刻みたい、ということで日産スタジアムに横浜F・マリノス戦の観戦に行ってきました。

この記事では、試合観戦を通して実際に撮影した写真とともに利用したカメラ、レンズ、設定について詳細にお伝えします。
サッカーの試合撮影の際に少しでも参考になれば幸いです。

撮影装備

今回のサッカーの試合撮影で利用した装備品を紹介します。

カメラSONY α6400
レンズSONY E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS
型名:SEL70350G
(ズームレンズ、焦点距離:70〜350mm, 開放F値:F4.5〜6.3)
ストラップPeak Design (ピークデザイン)
リーシュ カメラストラップ(アッシュ) L-AS-3

α6400のようにAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したカメラでは、「レンズ側の焦点距離 × 1.5」が35mm判換算の焦点距離になります。
今回のレンズ「SEL70350G」の最長焦点距離は「350mm」なので、350mm × 1.5 = 525mm が35mm判換算での最長焦点距離になります。

つまり、フルサイズ(35mm)のイメージセンサーを搭載したカメラに 525mm の焦点距離のレンズをつけたときと同じ画角で撮影できるということです。
APS-Cサイズのカメラのほうが望遠での撮影には有利ということになります。

サッカー撮影の設定

今回の撮影装備(α6400 + SEL70350G)によるサッカー撮影の設定は以下のとおりです。
スタジアムや天候によっても変わってくると思いますが、今回の撮影の最適値かと思います。

撮影モードマニュアル露出 (M)
シャッタースピード1/1000 秒
絞りF6.3 (最長焦点距離におけるの開放F値)
ISO感度Auto
ドライブモード連続撮影
フォーカスモードコンティニュアスAF
フォーカスエリアトラッキング
焦点距離350mm (35mm判換算 525mm) ※最長焦点距離
ホワイトバランスAuto

それぞれの設定について簡単に説明します。

撮影モード

「撮影モード」は、シャッタースピード、絞りの両方を手動で設定する「マニュアル露出 (M)」がおすすめです。

シャッタースピード

サッカー撮影で最も重要なのが「シャッタースピード」です。
シャッタースピードが遅すぎると選手の手足がブレてしまいます。
一方で速くしすぎると光量が足りず写真が暗くなってしまいます。
今回は、試行錯誤の結果「1/1000 秒」と設定しました。
晴天のデイゲームであれば十分な光量が確保できるので、もっと速くすることも可能だと思います。

絞り

今回の試合はナイトゲームだったため、デイゲームと比べると暗めです。
シャッタースピードを「1/1000秒」と速く設定しているためより多くの光を取り込むために開放F値である「F6.3」を設定しました。
開放F値ではレンズの描写力が落ちる傾向にあるため、開放F値が小さいレンズの場合(F1.8, F2.8など)は数段階上げてもよいかもしれません。

ISO感度

ISO感度」は「Auto」に設定しました。
シャッタースピードと絞りの設定からカメラが適切な値に設定してくれます。
ISO感度が大きすぎるとノイズが許容できなくなる(個人的には12,800以上)ので、随時撮影した写真のISOを確認するようにしていました。
ISO上限値を設定しておくのもよいと思います。

ドライブモード

「ドライブモード」では、1枚撮影、連続撮影、セルフタイマー設定などの動作を設定します。
サッカーに限らず、スポーツの撮影では決定的瞬間を確実に収めるために連続撮影(連写)モードがよいと思います。
今回のカメラ α6400 では「連続撮影(約11コマ/秒)」で設定しました。

フォーカス設定

「フォーカスモード」は「コンティニュアスAF」、「フォーカスエリア」は「トラッキング」に設定しました。
この設定により、動く被写体を自動追尾してピントを合わせ続けてくれます。

その他の設定

焦点距離」は基本的には最長焦点距離である「350mm」で撮影しました。
ピッチが近い場合は撮りたい構図に合わせて調整すればよいと思います。

ホワイトバランス」は「Auto」に設定しました。
色味が気になる場合は変更してもよいですが、現像時に変更すればよいのであまり気にしなくてよいと思います。

観戦&撮影ポイント

観戦したのは8/12(土)に日産スタジアムで行われた横浜F・マリノス 対 ガンバ大阪 の試合です。
ホームの横浜F・マリノスの応援に行きました。

座席はバックサイド2階席の前から3列目です。
下の図の紫色のエリアです。
ピッチからは少し遠いですが、ピッチ全体を見渡せるので試合観戦にはよい席だと思います。

出典:横浜F・マリノス公式サイト(https://www.f-marinos.com/ticket/seat/nissan)

日産スタジアムの座席を選ぶにあたって「サカ×マイル」さんのページを参考にさせていただきました。
各ブロックからの眺望、具体的におすすめの席などをとてもわかりやすくまとめてくださっています。
日産スタジアムで観戦する方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

【写真106枚で徹底ガイド】日産スタジアム各スタンド・ブロックからのピッチの見え方。おすすめの座席は?
日産スタジアムの各スタンドからフィールドがどのように見えるか、豊富な写真とともに詳しくガイドします!   サッカー日本代表や横浜F・マリノスなどサッカーの試合から有名アーティストのライブまで幅広く利用される日産スタジアム(横浜国際

サッカーフォトギャラリー

日産スタジアム到着

新横浜駅から歩いて約10分、日産スタジアム到着しました。
間近で見るとでかいですね。。

SONY α6400 + SEL18135, F14, SS:1/60, ISO 100

ちょうど日が暮れかかっていて夕日が綺麗だったので撮影。

SONY α6400 + SEL18135, F10, SS:1/125, ISO 160

東ゲートから入場します。

SONY α6400 + SEL18135, F10, SS:1/30, ISO 320

今日の座席からの景色です。
バックサイド2階席の前から3列目の席でした。

焦点距離50mmが人間の視野角に最も近いと言われています。
この写真の焦点距離は27mm(35mm判換算)なので、人の見た目より広角気味ですかね。
でも、だいたいこのくらいの見た目だと思っていただければよいかと。
2階席で角度があるのでピッチ全体を見渡せます。

SONY α6400 + SEL18135, F22, SS:1/30, ISO 3200

この日、試合開始の前のイベントとして、華やかな「トリコロールスプラッシュ」という水と光の演出が繰り広げられました。
水と光の演出に合わせてマリノスの選手紹介があり、非常に幻想的でスタイリッシュでした。

iPhone 14 Pro, F1.78, SS:1/30, ISO 2500

キックオフ

α6400 にSONYの望遠レンズ「E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS (SEL70350G)」を装着して準備万端。
19:30 キックオフです。

まずは以下の設定で試しに撮影してみました。

撮影モードマニュアル露出 (M)
シャッタースピード1/400 秒
絞りF7.1
ISO感度Auto
ドライブモード連続撮影
フォーカスモードコンティニュアスAF
フォーカスエリアトラッキング
焦点距離350mm (35mm判換算 525mm) ※最長焦点距離
ホワイトバランスAuto

 センターサークルより手前寄りでマリノスの選手が前線に縦パスするところを撮影しました。
最大望遠時(350mm)でこのくらいの大きさです。

プロ選手の躍動感あふれるプレーを撮影するにはもう少し大きく写せるとよいかなと思いました。
2枚目の写真では、明らかにボールがブレていることがわかります。

シャッタースピード「1/400 秒」では遅いようです。
もっとシャッタースピードを速くする必要がありそうです。

SONY α6400 + SEL70350G, F7.1, SS:1/400, ISO 3200
SONY α6400 + SEL70350G, F7.1, SS:1/400, ISO 3200
SONY α6400 + SEL70350G, F7.1, SS:1/400, ISO 3200

何度かマリノスのシュートシーンがあったのですが、うまく撮れませんでした。
最大望遠の狭い画角で選手やボールを追いかけるのは至難の業ですね。
右目でファインダーをのぞきながら、左目で直接ピッチを見渡して撮影する方法も試みましたが無理でした。鍛錬が必要そうです。。

僕が座っている席から一番近い位置でコーナーキックのチャンスが訪れました。
シャッタースピードを「1/1000 秒」に変更。
シャッタースピード以外の設定は変更なしです。

撮影モードマニュアル露出 (M)
シャッタースピード1/1000 秒
絞りF7.1
ISO感度Auto
ドライブモード連続撮影
フォーカスモードコンティニュアスAF
フォーカスエリアトラッキング
焦点距離350mm (35mm判換算 525mm) ※最長焦点距離
ホワイトバランスAuto

マリノス 永戸選手のコーナーキックです。
トリミングなしでこの大きさで撮れると迫力があります。

2枚目の写真のボールを御覧ください。
ピントが合っていないのでくっきりではないですが、ブレてはいないと思います(たぶん。。)

SONY α6400 + SEL70350G, F7.1, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F7.1, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F7.1, SS:1/1000, ISO 8000

3枚の連続写真をPhotoshop で合成してみました。
キックフォームが美しいですね。


前半を「1-1」の同点で折り返し、後半に入りました。
マリノスは僕のいる座席から遠くのエンドに攻めることになります。
マリノスの攻撃を撮影するにはちょっと遠くなってしまいました。

後半開始早々に、ペナルティエリア内でマリノスの選手が倒されてPKを獲得しました!
が、なんとキーパーに止められてしまいました。
ガンバのキーパー東口選手が見事に反応しています。
8枚の連続写真を御覧ください。
しかし、このPKはやり直しとなり、今度はキーパーの逆を突いてゴールとなりました!

座席からは逆側のエンドになるため、最大望遠(350mm)でも小さくなってしまいますね。
肉眼よりは全然大きく見えるのですが、もう少し迫力が欲しいかなと思いました。

SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000
SONY α6400 + SEL70350G, F8, SS:1/1000, ISO 8000

ここで絞りを最小値(開放F値)である「F6.3」に変更しました。
実は、当初から最小値(開放F値)で撮影しているつもりでしたが、現像してみたら違うことがわかりました。

ということでここからが本番です。
最終的な設定は以下のとおりです。
これが今回のJリーグの試合撮影の最適値だと思います。

撮影モードマニュアル露出 (M)
シャッタースピード1/1000 秒
絞りF6.3 (最長焦点距離におけるの開放F値)
ISO感度Auto
ドライブモード連続撮影
フォーカスモードコンティニュアスAF
フォーカスエリアトラッキング
焦点距離350mm (35mm判換算 525mm) ※最長焦点距離
ホワイトバランスAuto

ガンバ 山本選手のコーナーキックです。
近いので迫力がありますね。

3,4枚目の写真のボールを御覧ください。
ブレずにピタッと止まっていることがわかります。

シャッタースピードは「1/1000 秒」で問題なさそうです。
絞りを開放F値にしたことにより、ISO感度が「5000」まで下がったので少しノイズ、ザラつきが抑えられたのではないかと思います。

SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 5000
SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 5000
SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 5000
SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 5000

4枚の連続写真を合成しました。プロサッカー選手のキックフォームは美しいです。

逆サイドからのコーナーキックです。
この写真も最大望遠で撮影しているのですが、ダイナミックさには欠けますね。

SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 4000
SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 4000
SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 4000
SONY α6400 + SEL70350G, F6.3, SS:1/1000, ISO 4000

コーナーキックとPKしか掲載していないですが、それしか撮れなかったのです。。
ゴールの瞬間や流れの中での鮮やかなプレーを撮影できるように精進します。

試合観戦するには2階席のほうがピッチ全体を見渡せるのでよいと思います。
が、撮影するには選手により近い1階席のほうがよいかなと思いました。
1階席のほうが背景をぼかした写真を撮れるのではないかなと思います。
次は1階席からの撮影に挑戦します。

試合終了

後半はじめのPKでの得点を守り切り、「2-1」のスコアでマリノスが勝利しました!
マリノス、ガンバの選手のみなさま、素晴らしい試合を観せていただきありがとうございました。

さようなら日産スタジアム、また観戦&撮影に来ます。

iPhone 14 Pro, F1.78, SS:1/33, ISO 400
iPhone 14 Pro, F2.8, SS:1/100, ISO 64

まとめ

Jリーグ 横浜F・マリノス 対 ガンバ大阪 の試合観戦を通して撮影した写真とともに利用したカメラ、レンズ、設定を紹介しました。少しでもみなさまの参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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