【バスケ撮影ガイド】撮影装備と設定のポイント

バスケ撮り

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バスケットボールの試合を撮影する際、スピード感あふれるプレーや選手の表情を鮮明に捉えるためには、適切なカメラ設定と装備が重要です。

この記事では、バスケットボールの試合撮影時に利用している撮影機材やアクセサリー、状況に応じた最適なカメラ設定等について詳しくお伝えします。

これからバスケの試合撮影を始めようと思っている方や始めたばかりの方の参考になれば幸いです。
僕が実際にバスケ撮影に利用している撮影機材を前提として説明しますが、どのカメラでも設定項目はほぼ同じなので参考になるかなと思います。

バスケ撮影装備

僕がバスケットボールの試合撮影で実際に利用している撮影機材やアクセサリーを紹介します。

カメラSONY α6400
レンズ(望遠ズーム)SONY E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS
型名:SEL70350G
(ズームレンズ、焦点距離:70〜350mm, 開放F値:F4.5〜6.3)
レンズ(中望遠)SONY FE85mm F1.8
型名:SEL85F18
(単焦点レンズ、焦点距離:85mm, 開放F値:F1.8)
SDカード・SanDisk SDXC カード Extreme Pro (256GB)
・SanDisk SDXC カード Extreme Pro (128GB)
予備バッテリーSONY アクセサリーキット ACC-TRW
ストラップPeak Design (ピークデザイン)
リーシュ カメラストラップ(アッシュ) L-AS-3
カメラケースHAKUBA インナーソフトボックス 02 グレー
型番:KCS-40-300GY
交換レンズケースHAKUBA スリムフィット02 レンズポーチ 90-170
型番:KLP-S02-9017
クリーニンググッズ・ブロアー
・クリーニングクロス
・クリーニングティッシュ

それぞれの撮影装備について簡単に説明します。

カメラ

カメラは「SONY α6400」を利用しています。
α6400のようにAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したカメラでは、「レンズ側の焦点距離 × 1.5」が35mm判換算(フルサイズ換算)の焦点距離になります。

α6400 の作例を多く掲載した実写レビューは、以下の記事をご参照ください。

SONY α6400 実写レビュー
一眼カメラを始めたいけど、どれを選べばいいか迷っているあなたへ。 今回は、SONYのAPS-Cサイズのミラーレス一眼カメラ「α6400」を実写レビューでご紹介します。コンパクトで持ち運びやすく、それでいて上位機種に匹敵するAF性能や高画質を実現したα6400。 実際に使ってみて感じた魅力を、豊富な作例とともに詳しくお伝えします。

レンズ(望遠ズーム)

バスケ撮影の主力レンズとして、望遠ズームレンズ「SEL70350G」を利用しています。
焦点距離は「70 〜 350mm」です。(35mm判換算で「105mm 〜 525mm」)
開放F値は「F4.5〜6.3」と大きく暗いレンズですが、最大525mmという焦点距離の長さが最大の魅力です。

レンズ(中望遠)

サブレンズとして、中望遠レンズ「SEL85F18」を利用しています。
焦点距離は「85mm」です。(35mm判換算で「127.5m」)
このレンズの特徴は、開放F値(= F1.8)が小さいことです。
バスケアリーナのような屋内の撮影では開放F値の小さい明るいレンズは重宝します。

SDカード

写真を記録するSDカードは「SanDisk SDXC カード Extreme Pro」を利用しています。
容量256GBのカードをメインに利用し、128GBのカードを予備用に携行しています。

バスケ撮影では、連続撮影(連写)の設定で撮影するのでなるべく書き込み速度の速いSDカードを選ぶのがよいと思います。

予備バッテリー

α6400のバッテリーはあまり持ちがよくないので、予備バッテリーは必須です。
いつもハーフタイム中にバッテリー交換しています。

その他の装備

カメラストラップは、Peak Design(ピークデザイン)の「リーシュ カメラストラップ アッシュ L-AS-3」を利用しています。
簡単に取り付け・取り外しができて便利です。

持ち運び時の衝撃緩和のためHAKUBAのカメラケース、交換レンズケースを利用しています。

ブロアー等のクリーニンググッズも携帯してます。(あまり利用する機会はないですが。)

バスケ撮影設定

望遠ズームレンズ装着時(α6400 + SEL70350G)は、以下の設定で撮影しています。

撮影モードマニュアル露出 (M)
シャッタースピード1/500 〜 1/320 秒
絞りF4.5 〜 6.3 (開放F値)
ISO感度Auto (上限:6400)
ドライブモード連続撮影(約11コマ/秒)
フォーカスモードコンティニュアスAF
フォーカスエリアトラッキング:中央
焦点距離70 〜 350mm (35mm版換算で105 〜 525mm)
ホワイトバランスAuto

中望遠レンズ装着時(α6400 + SEL85F18)は、以下の設定で撮影しています。

撮影モードマニュアル露出 (M)
シャッタースピード1/800 〜 1/320 秒
絞りF1.8 (開放F値)
ISO感度Auto (上限:6400)
ドライブモード連続撮影(約11コマ/秒)
フォーカスモードコンティニュアスAF
フォーカスエリアトラッキング:中央
焦点距離85mm (35mm版換算で127.5mm)
ホワイトバランスAuto

それぞれの設定について簡単に説明します。

撮影モード

「撮影モード」は、シャッタースピード、絞りの両方を手動で設定する「マニュアル露出 (M)」に設定しています。
スポーツの撮影では「シャッタースピード優先AE」か「マニュアル露出 (M)」の二択になるかと思います。
絞りも手動設定したいため「マニュアル露出 (M)」としています。

シャッタースピード

バスケ撮影で最も重要な要素が「シャッタースピード」です。
シャッタースピードが遅すぎると選手の手足がブレてしまいます。
一方で速すぎるとと光量が足りず暗い写真になってしまいます。

バスケの試合中は、選手たちの激しい動きにも対応できるように「1/500秒」に設定することが多いです。
試し撮りをしながらアリーナの明るさに応じてシャッタースピードを調整しています。
開放F値の小さい明るいレンズでは、より速いシャッタースピードに設定してブレを確実に抑えるのがよいと思います。

選手入場時や試合終了後の表彰時などの動きが緩やかなときは「1/400秒」で撮影しています。

望遠ズームレンズ「SEL70350G」では、最長焦点距離での開放F値が「F6.3」と大きいので、これ以上シャッタースピードを速くするのは厳しいです。。
中望遠レンズ「SEL85F18」では、開放F値が「F1.8」と小さいので、シャッタースピード「1/800秒」で撮影することもあります。

絞り(F値)

「絞り(F値)」は、「開放F値」に設定しています。
望遠ズームレンズ「SEL70350G」では「F4.5 〜 6.3」、中望遠レンズ「SEL85F18」では「F1.8」です。
(「SEL70350G」は焦点距離によって開放F値が変化します。)

バスケアリーナは基本的に暗く、またシャッタースピードはある程度速くする必要があります。
光量を確保するために「開放F値」に設定するのが基本になるかなと思います。

ISO感度

「ISO感度」は「Auto」に設定しています。
シャッタースピードと絞りの設定からカメラが適切な明るさになるように設定してくれます。
ISO感度が大きくなるとノイズが許容できなくなるので、ISO感度の上限値を「6400」に設定しています。

ドライブモード

「ドライブモード」では、1枚撮影、連続撮影、セルフタイマー設定などの動作を設定します。
バスケ撮影では「連続撮影(約11コマ/秒)」で設定しています。
「約11コマ/秒」がα6400の最高連写速度です。

バスケに限らず、スポーツの撮影では決定的瞬間を確実に捉えるために連続撮影(連写)がよいと思います。

α6400 では「サイレント撮影」の場合は最高連写速度が「約8コマ/秒」に落ちます。
バスケアリーナは常にガヤガヤしているので「サイレント撮影」でなくても大丈夫だと思います。

フォーカス設定

「フォーカスモード」は「コンティニュアスAF(AF-C)」に設定しています。
この設定により、動く選手たちを自動追尾してピントを合わせ続けてくれます。

「フォーカスエリア」は「トラッキング:中央」に設定しています。
この設定により、フォーカス枠の開始位置が常に中央になります。
撮影したい選手がフレームの中央にくるようにして撮影しています。
「トラッキング:中央」以外の「トラッキング:ワイド」、「トラッキング:ゾーン」等の設定にすると、意図しない被写体にフォーカスが合ってしまうことがあります。

焦点距離

「焦点距離」は被写体、撮りたい構図に合わせて設定しています。

ホワイトバランス

ホワイトバランス」は「Auto」に設定しています。
色味が気になる場合は変更してもよいですが、現像時に変更すればよいと割り切っています。

その他の設定

記録する「ファイル形式」は「RAW」に設定しています。
Adobe Lightroom Classic で現像することを前提としています。
以前は「RAW + JPEG」に設定していたのですが、連続撮影時のSDカードへの書き込みに時間がかかるためやめました。

バスケ撮影におすすめの席

バスケの試合を撮影する際、個人的におすすめなのは「1階コートエンド席」です。
コートエンド席は、バスケットコートの両端のゴール裏に位置する観戦席です。

ゴールに向かってドライブする選手、ゴール下での白熱の攻防、迫力満点のダンクシュートなど臨場感あふれる写真を撮ることができます。

コートエンド席から撮影した写真をいくつか紹介します。

川崎ブレイブサンダース vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ の試合
横浜ビーコル カイ・ソット選手のダンクシュート
横浜エクセレンス クラヴス・チャバルス選手のダンクシュート
横浜ビーコル 河村勇輝選手のドリブル
河村勇輝選手のフリースロー
河村勇輝選手のフリースロー

バスケ撮影シーン

バスケの撮影は試合中だけに限らず様々なシーンが撮影対象となります。

選手のウォームアップ、対戦チームの選手同士のコミュニケーション、選手入場、オープニングセレモニー、チアリーダーズの華やかなハーフタイムショー、そして試合終了後の表彰式など、多くの撮影シーンに溢れています。

試合中以外のいくつかの撮影シーンを紹介します。

ハドルを組む 川崎ブレイブサンダース の選手たち
川崎ブレイブサンダース ロウル
川崎ブレイブサンダース ロウル
横浜ビーコルの試合を撮影するクルーのみなさま
横浜ビーコルビーコル コルス
横浜ビー・コルセアーズ チアリーダーズ  B-ROSE Hisano さん
横浜ビー・コルセアーズ チアリーダーズ  B-ROSE Hisano さん
サンタ帽を被った河村勇輝選手
横浜ビー・コルセアーズ チアリーダーズ  B-ROSE Hisano さん
サンロッカーズ渋谷 サンディー

みなさまそれぞれのお気に入りの撮影シーンを見つけてもらえるとうれしいです。

まとめ

バスケットボールの試合を撮影するときの撮影装備や撮影設定などについて紹介しました。
簡単にまとめます。

  • 撮影モードはマニュアル露出とし、開放F値固定、シャッタースピードは環境に応じて調整する
  • 最高連写設定で決定的瞬間を確実に捉える
  • フォーカス設定はコンティニュアスAFで躍動する選手を追い続ける
  • バスケの試合撮影には1階コートエンド席がおすすめ
  • 試合中以外にも様々な撮影シーンに溢れている

最後までご覧いただきありがとうございました。

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